カープのレギュラー争いが現在、すごいことになってるんです。オープン戦では若手のアピールが凄まじく、レギュラーが安泰な選手が少なくなってきています。
その中でも今回は捕手のレギュラー争いについて見ていきましょう。
レギュラーを争っている捕手たち(曾澤選手、磯村選手、坂倉選手、中村奨選手、石原選手)を分析して誰がレギュラーを掴みそうなのかを予想していきましょう。
各捕手の強み、弱み
打撃 | リード | ブロック | 送球 | 捕球 | 信頼度 | |
曾澤 | ◎ | ◎ | ☆ | △ | 〇 | ☆ |
磯村 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
坂倉 | ☆ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
中村奨 | △ | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
石原 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
※あくまでも個人的な分析です。
☆4点、◎3点等の点数をつけて合計点を算出しようとも考えましたが、合計点が高ければレギュラーという簡単な話ではないため、それは今回はやめておきました。
打撃
バッティングでは坂倉選手が将来性やセンスを含めて上をいっていると感じます。1人だけ左バッターというのも良い点です。キャンプでケガがありましたが、現在は2軍で打ちまくっています。3/18から1軍に復帰しました!
続いてオープン戦で、バッティングでアピールができているのは磯村選手と石原選手です。打席数は少ないながらも磯村選手は打率5割越え、石原選手は打率4割越えと持ち味を出しています。石原選手は自慢のパンチ力を見せ、3/17のヤクルト戦ではライトに本塁打を放ちました。磯村選手はあとは長打が出ればさらに良いのですが、というところです。
中村選手、曾澤選手はバッティングでは寂しいですね。中村選手はオープン戦序盤につかみ取ったチャンスを生かせず、曾澤選手は打率1割台と低迷中です。
ただ、曾澤選手は強打の捕手として実績もありますので、これから調子を上げてきてくれるでしょう。プレミア12でも活躍した男ですから、意地もあると思います。まだまだ劣化する年齢でもないため、奮起に期待しましょう。
リード
昨年は投手陣が崩壊したことから、捕手のリードが悪いのではないかという声も上がっていました。
リードでは曾澤選手が一歩リードというところでしょう。ですが、全選手ともにそう大差はないと見ています。元カープの捕手石原慶幸さんは本当にリードが良かったですね。是非コーチとして捕手にリードを教えてほしいです!
捕手は肩の強さに注目が集まりがちですが、チームを勝たせるためにはリードが重要なんです。肩を使う場面は1試合に多くて5回ほど、ですがリードは毎球行うわけですから、そう考えたら頭を使うことがどれだけ大切なのかがわかります。
石原選手は若いながらも良いリードをしているように思えます。高校、大学と頭を使いながら捕手をしてきたのだろうと感じます。
曾澤選手>磯村選手>石原選手>坂倉選手>中村選手
リードについてはこういった順位になります。年齢が順位に表れているといっても良いでしょう。まだ、坂倉選手、中村選手、石原選手は若いので、これからさらに良くなると思います。期待しましょう。
ブロッキング
ブロッキングとはワンバウンドやショートバウンドを体を使って前に落とすことを指します。いわゆる「壁性能」ですね。
ブロッキングはやはり曾澤選手ですね。見ていても安心感があります。ブロッキングがうまいと投手は三振を狙いに行く変化球が投げやすくなります。ランナーがいる状態でも腕を振って投げぬくことができます。
中村選手と坂倉選手はブロッキングはまだまだこれからだと感じます。対して曾澤選手、磯村選手、石原選手はブロッキングの形もしっかりしており、なかなか逸らす気がしません。
カープの捕手には年間無捕逸を目指してぜひ頑張ってほしいですね!
スローイング
オープン戦では石原選手が素晴らしいスローイングを披露しています。送球のほとんどが2塁ベース付近へ行きますし逸れることがありません。取ってからも早く肩も標準以上、正確性抜群、今のカープ捕手陣でスローイングが1番良いのは石原選手かもしれません。
対して、中村奨選手の肩には夢が詰まっていますね!取ってからはそれほど早いとは言えませんが甲子園を賑わせたあの爆肩は健在です。もっと取ってからが早くなればロマンが詰まった捕手になれます!
磯村選手もスローイングは安定しているものの、石原選手ほどでもないと思います。今のところ石原選手のスローイングが良すぎるだけで、磯村選手もスローイングは良いです。
曾澤選手と坂倉選手にとってスローイングは正直課題です。盗塁阻止率が良くない、これがカープの長年の課題です。昨年はこの2人が主に捕手として試合に出場していましたが、楽に盗塁をされることが多かったです。これも投手陣が崩壊した要因のような気がします。ただ、2人ともバッティングが素晴らしいため使いたくなりますよね。何とかしてスローイングを良くしなければ近い将来、曾澤選手は代打要因、坂倉選手はコンバートとなってしまうかもしれません。他の捕手が素晴らしいだけに。
キャッチング
キャッチングもリードと同じで各捕手に大差はありません。YouTubeで映像を見ると各捕手素晴らしいんですけどね。他11球団のキャッチャーと比べると、キャッチング技術は普通なのかなと思います。その中でもキャッチングが劇的に上手くなり、これからもっと伸びていくだろうと思わせてくれる捕手が1人います。誰かわかりますか?
中村奨選手です!!
中村奨選手はやっぱり高校時代の印象が強すぎるので、キャッチングはそんなに上手ではないという印象がありますよね。でも劇的に変わってます。
12球団の捕手で1番キャッチングが上手い捕手はジャイアンツ小林選手だと思います。小林選手も最初は下手という部類だったんですが、ある時(マイコラス選手の)から劇的に上手くなりました。そして今では球界1を争う技術。
中村奨選手の今年のキャッチング、非常に小林選手に似てます。自主トレを共にさせていただいて学んだのでしょう。中村奨選手が小林選手ほどのキャッチング技術を身につけたら、本当に面白い捕手争いになりますね。
信頼度
信頼度は実績と比例してくるところがあります。現時点ではやはり正捕手である曾澤選手が投手からの信頼は厚いでしょう。曾澤選手は非常に熱い男ですし、若手への積極的なアドバイスができる素晴らしい捕手です。今年のドラ1栗林投手も曾澤選手には高い信頼を置いています。こういうことの積み重ねが投手からの信頼されることへとつながるのですね。
そういう意味では曾澤選手以外の捕手はこれから信頼を築かなければなりません。努力している姿や投手への声掛け、ブロッキングやスローイング等の全てが信頼へと繋がりますから、1つも手を抜けませんね。
また投手だけではなく首脳陣からの信頼度も大切ですね。首脳陣からも曾澤選手は信頼されているため、やっぱり捕手は曾澤選手で行こうとなるのです。
若い捕手はこれからブルペンや試合でどんどん投手の球を受けてアピールをして信頼度を高めていってほしいです。そうしたら誰かの専属捕手として試合に出ることができるかもしれないですし、そこからアピールをして正捕手になるということも十分にあり得ますから。
正捕手は誰になる!?
個人的には今年は曾澤選手と坂倉選手、石原選手の併用になると思います。3連覇を成し遂げた2016~2018も石原慶幸さんと曾澤選手の併用でした。
ただ、2022年は石原選手が正捕手になる確率が高く、坂倉選手はコンバートをすると予想します。石原選手のスローイングとバッティングは魅力的ですからね。
2021年は 曾澤選手、坂倉選手、石原選手の併用
2022年は 石原選手が正捕手
と私は思っています!!皆さんはどうですか?
これからも切磋琢磨して捕手王国を築いてくれることを期待しましょう。
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